男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

トランスフォーマー・リベンジ

人類への貢献が終わって、いつも通りに戻ったマイケル・ベイ

まあ、前作も基本はいつものマイケル・ベイだったんですけど、やはり『アイランド』の興行的ショックが抜け切れていなかったようで、ちょびっと大人しくしていたのが功を奏した感じでした。

今回は、前作が興行的に大当たりしたので、ショックから抜けきったベイが「じゃあ、いつも通りやってもいいよね」とばかりに再び暴走開始。ストーリーとかそういうのはほったらかしで、めまぐるしいカメラワークのてんこ盛り。ハッキリ言って酔うよ……

ボクが前作を好きだった理由は単純で

「初めて買った車がロボットだった。しかも、そいつは自分の味方で敵と戦ってくれるロボットだった」

と言うプロットに尽きるんですね。

この古来『ドラえもん』から通じる、子どもの夢の具現化が、玩具映画としての特性にジャストフィットしていたからこそ楽しめたのです。マイケル・ベイの”志向の感じられないカメラワーク”も。

なので、初っぱなからバンブルビーを邪魔者扱いするシャイア・ラブーフにちっとも感情移入できないし、両親も犬も悪のりしすぎでどん引き。

アクション・シーンも相変わらず状況説明が下手(と言うより興味がない)なベイだけに、どこでなにかどうなっているのかさっぱり分からない。大体敵も味方も分からない。

まあ、それでもトラックであるオプティマス・プライムをわざわざ空輸して投下すると言う心底狂ってる登場シーンは大好きですけど。

予告編でクライマックスかのように登場した大型一輪車との大バトルがオープニングって言うのも近年希な自信です。

ただ、メガトロンがあっけなく復活したり、もっと凄い黒幕が登場したりして大暴れしているあたりは、なんだか飽き飽きして眠くなってしまう始末でした。

と言っても、クライマックスあたりになると、「これ本当にアメリカの映画?」と何度も確認したくなるほど、日本のアニメや漫画でのお約束展開がオンパレードされて燃えましたけどね。

敵のハズの老いぼれが味方になったり、そいつと○○したり!!

ピラミッドが大々的に宣伝されていたけど、エジプトで撮影しただけなんだろうとたかをくくっていたのに、マイケル・ベイが「俺マイケル・ベイだよ」と終始ニヤニヤしているような大破壊っぷりも凄まじかった。ピラミッドが崩れ落ちる映像なんて想像は出来ても実際に観られるなんて(CGIはいえ)ショッキングですよ。


でも、まあ、やっぱり個人的には期待はずれだったなあ……