男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

オフィシャルファンブック 涼宮ハルヒの公式

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放送当時の熱気を感じさせる

3年も乗り遅れると、すっかり(と言うほどでもないけど)周りは落ちつているもんですから、放送当時発売されたこのファンブックは大変熱くてたまりません。3年ていうと、中学生が高校生になってますからね。

各話の(ちゃんと放送順)解説や、スタッフ&キャストのインタビュー、詳細で面白い細かいネタ解説、などなど。全部堪能できました。全然気づかなかった小ネタも多く、もう一度アニメを観直したいです(既に何度も観直してるのですが)。

谷川流本人が脚本を書いた『サムデイ イン ザ レイン』についてのスタッフの意見も面白くて、あの長門のさりげない意思表示の部分なども絶賛されていた。あそこは実に良いシーン。それにしても、キョンがヒロイン三人から実は好意を寄せられている(ハルヒなんかベタ惚れだし)と言うシチュエーションをあそこまでさりげなく描くというのも素晴らしいですね。キョンの一人称という語り口が重要なのは言うまでもないんですが、唯一キョンの視点外の出来事を描いたあの話でも、長門長回しなどでそれを成し遂げたのは凄い(最後の最後にチラっと顔を上げるのがいいんですよね)。

各話の解説でスチールにつけられたキャプションも笑えるモノが多く、特に文化祭で上映されるミクルの冒険を見つめる生徒たちの部分は大爆笑でした。「未曾有の世界」。

スタッフのインタビューでも、この作品に対するスタンスが、遊びも含めてキチンと計算されている事が分かって気持ちが良かったです。漫符を使わない、デフォルメをしない、などなど。

それにしてもアフレコが放送順だったのには驚きました。親密度も時系列に従って変えてくれと言う注文も凄い。でも、時系列に観た人間としてはまったく違和感がなかったので、上手くいっているのは間違いないです。
平野綾も凄い緊張していたという周りの証言があるように、放送第一回が『朝比奈ミクルの冒険』だったハルヒは本当に大変だったと思いますよ。途中に突然カメラにinする(しかも足だけ)キャラで初めて声を当てるってね。主人公なのに。全然違和感なかったもんなあ。

シャッフル放送を堪能できなかったことはリアルタイムに体験できなかったことの心残りなのですが、放送順の作品解説はそこんところも含めて納得のいく出来でした。