男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ゾディアック ディレクターズカット [Blu-ray]

ゾディアック ディレクターズカット [Blu-ray]

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うううん……

遂に到着したワーナー国内盤『ゾディアック・ディレクターズ・カット』のブルーレイ。ボクはHD-DVD北米盤は未見なので何ともいえないのですが、こちらはVC-1で映像特典なども同一ディスクに収録されており、PS3ビットレート表示でも14Mbpsあたりをうろうろしている感じなので、多分画質は落ちているのだと思います。それでもかなり高クオリティだったのでなお更なんだか悔しさが残りました。これは是非HD-DVD北米盤と見比べてみたいもんです。クオリティが高いだけに納得のいく仕様で出して欲しかったんですよね。音声だってDD5.1chのみですし。DD+でもないんですよ……。吹き替えが無いのはディレクターズ・カットなので音源が無かったのでしょうが、BDなら切り替えで劇場公開版も同時収録とか出来たと思うんですけどね。

これが出てしまうと再度別の仕様で発売されるのはずっと後になってしまうと思うので、ここは決定版での発売をお願いしたかったところです。

今回はフィンチャーの音声解説を字幕で出しての鑑賞。

DDとは言ってもサウンド・デザインはやはり素晴らしくて、だからこそロスレスで聴きたかったと言う悔しさがまたぶり返します。

フィンチャーの音声解説は撮影技法についてのアレコレを交えつつ、基本的には演出方法についての考えを話していくタイプで面白かったです。一人で話しているタイプなので真面目な話がずっと続く感じです。

音声解説はキャストが話しているものも収録されているので、こちらも楽しみです。

映像特典はHD-DVDでは別のディスクになっているものを同一ディスクに収録していますが、なんとSD画質になっているのです。今の時代特典映像もHDが当たり前になりつつあるのにこれは残念です。本編の後に見るとグっと画質が下がるので気分的によろしくない。

パラマウントは大抵特典を別ディスクにしていましたが、ここはワーナーのがっかり感がよく出ている感じです。

アメリカでパラマウントがBD版をHD-DVDに負けず、ロスレス音声なども収録したものを発売してくれれば間違いなくそちらも購入してしまいそうな感じです。


追記:

もう一つの音声解説―

ジェイク・ギレンホールドとロバート・ダウニー・JRが一緒に。そしてプロデューサーと脚本家とジェームズ・エルロイが一緒に。と言う二組のコメントがその都度挿入されるタイプでしたが、7割が後者の三人組の会話でした。この事件についてほとんど知らなかったと言う驚きのカミング・アウトで始まるエルロイがドスの効いた声とは裏腹にジョークを連発して大変楽しかったです。もちろんそれだけではなく”犯罪映画”としてこの映画を高く評価するコメントが随所に(わざわざコメンタリーに参加するぐらいですから本気だと感じられます)あって楽しめました。
主役二人のコメントも数は少ないながら要所要所で面白いコメントがあっていいです。ここでもロバート・ダウニー・JRがボソボソ喋る割りに貫禄のからかいジョークを連発して笑えました。

二回目を観るとVC-1と言う先入観で画質を判断していたように感じられます。比較したわけではないのですが、充分こちらのディスクも高クオリティで、持っているBDの中でもトップクラスなのは間違いないです。

特典映像は本編のメイキングはSDだったのですが、実際のゾディアック事件を追うドキュメンタリーはHDでした。なかなか見応えがあって、本編とあわせるとさらに楽しめる作りでした。