ブレードランナー ファイナル・カット
最初に予約しようとした回は満員になっており、次の回にしましたがそれでも満員でした。
17年前に上京した時、池袋の文芸座で『劇場公開版』を、『ディレクターズ・カット』公開時には歌舞伎町で観たので、今回のファイナルを劇場で観たことで一通りのバージョンは劇場で観ることが出来たことになります。
今回は映像音声共に恐ろしいほどレストアされており、しかもDLPでの上映だったので、豊洲で『スパイダーマン3』を観た時の衝撃を上回るほどでした。初見ではなく何百回も観ている映画だけに細部の細部までアップされたクオリティには大満足です。
中でも音声の迫力はちょっと並みじゃない事になっていて、あれをキチンと家庭でも再現できれば本物だろうなあと言う指針になりそうです。冒頭部分からヴァンゲリスの音楽の重低音や美しい高音がこれでもかと見事に迫ってきますし、延々と振り続ける酸性雨のリアリティは気分がジメジメすること必至。
クライマックスのバッティとの追撃戦も強力わかもとの音楽や、エッジの効いた鳩の羽音や鳴き声などが恐ろしいほどリアリティを感じさせてくれます。
エンドクレジットのヴァンゲリスの激燃え音楽もガンガンに迫ってきます。
個人的に好きだった『完全版』の残虐シーンも復活しており、まさにファイナル・カット版だなあという感じですね。
でも、やはり最初に刷り込まれたのが『劇場公開版』なので、5DISCセットは絶対に購入ですけどね。(日本版は折角延期したんだから、ちゃんと5枚組みで発売すればいいのになあ)