男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

トランスフォーマー吹替え版


という訳で、早速吹替え版を観て来ました。オープニングのナレーションからいきなりオプティマス・プライム(コンボイ総司令)=玄田哲章の野太く知性的な声でカマされるのがたまらない。大好きな声優さんですが、本当に3割頼りがいが増している気になりました。
全編キャスティングが絶妙で、まるで違和感がないのが非常に素晴らしいです。特にセクター7のヘンテコ職員シモンズをアテたチョー(誰なんだろう?)という人は完璧でした。特に銃を突きつけられるて、ジョン・ボイドに諭されるやあっけなく手のひらを返すあたりのふてぶてしさは演じたジョン・タトゥーロの芝居とあいまって笑えました。
字幕版では、英語音声+字幕という環境なのでどうしてもハリウッド映画を観ている感覚になってしまうのですが、吹替え版だとこの映画の持つ実写アニメっぽさが際立って、やたらと雰囲気が変わるのも良かったです。やはり、ロボットたちが名前を名乗ったり叫んだりするあたりのノリがまるで違って感じます。
メガトロン卿が復活するときの

「おれさまは〜っ!メガトロンだっっっ!!!」

は激燃え。

クライマックスで、キューブを託されたサムが一生懸命ビルに走るのを、アイアンハイドたちが援護しながらが一緒に走るシーンが凄く好きなんですが、あそこの「サムがんばれ!」ってな声援もすごくグっときます。

ロボットたちのキャラクターの違いも、本編ではあまりにも説明が不十分なのですが、吹替えでは声優さんの芝居で凄く分かりやすくなっていたのも高評価です。一生懸命オプティマスが司令官っぽくたしなめているのに、なめた口調で逆らうアイアンハイドやジャズたちが笑えます。やっと口がきけるようになったバンブルビーがちゃんと軍隊口調なのもポイント高い。

しかし、やっぱり無茶苦茶面白いなあ。前半のパトカーに化けた(トランスフォーム)バリケードがサムの前に現れて詰め寄るあたりからのテンションとか凄くて、
「プレイボーイ217はお前か!? プレイボーイ217はお前か!?」
ってガインガイン地面を殴りながらまくし立てる単細胞ブリや、バンブルビーを追うときに走りながら一瞬でパトカーにトランスフォームするときのカッコよさは鳥肌ものです。

あと、二回目でも感動するシーンは、ミカエラがサムに

「あなたの車に乗ったことを後悔しないは」

っていう場面。あそこはウルウルきます。

アメリカ空軍がスクランブル体制にはいってF22にパイロットが乗り込む場面も鳥肌立ちすぎて涙が出そうになります。スティーブ・ジャブロンスキーの音楽が盛り上げるんですよねえ。サントラでないかなあ。

劇場は子供たちよりも中学生男子が多くて、やっぱりと思う反面、中学生ぐらいなら字幕版観ろよとも思いました。
何組が家族連れもいて、バンブルビーが腰に手を当てる場面とかはキャッキャ喜んでいて嬉しかったです。

ただ、画面内の英語表記に対して一切字幕が出ないのは不親切でした。
バリケードのパトカーに書いてある”痛めつけて奴隷にする”とか、子供が持ち出す「わたしの歯」とかは結構重要だろうに。
加えて全体的に画質がよくなかったのも不思議でした。いったん解像度を下げたデータからフィルムを起こしなおしたような感じで、なんかビデオ上映っぽい感じでした。まあ、ところどころ問題ないショットもあるわけなので、単純にフィルムの質が悪かっただけかもしれませんが。