男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

トランスフォーマー

こんなにツボにはまった映画は久しぶり。

ボクはもともとトランスフォーマーに関してはまったく知識が無く、最近の雑誌やノベライズで設定や歴史を習得している程度です。しかも、監督がマイケル・ベイと聞いただけで「またか……」という不安ばかりがつのって、まるっきり期待していませんでした。

ところが、予告編が公開されるにつれて、「これはひょっとして!!」と思いはじめました。

何が「ひょ」なのかというと、ボクが長年夢見ていた実写巨大ロボット映画であるだけでなく、ボクの個人的な好みを大量に孕んでいる可能性が高くなってきたからです。

その個人的な好みというのは

1.ロボットが自分の意識を持っていて、それぞれのキャラがたっている。
2.主人公は子供。
3.軍隊は味方。
4.空中戦がある。

これらの要素がモノの見事に炸裂していそうだったからです。

そして、遂に本編を鑑賞した現在、この猛烈な感動はその好みにプラスして、予想以上のツボを突きまくってくれたことに起因します。

その予想以上のツボというのは

1.正義のロボットの考え方が熱血で博愛主義。
2.ワルのロボットの考え方が極悪で破壊主義。
3.主人公の男の子が童貞。
4.主人公とヒロインが一緒に冒険をする。
5.ロボットと友情が芽生える!!
5.ロボットの性格がユーモアたっぷり。
6.軍隊の描き方もコミカル。
7.人間も協力して戦う。
8.主人公の父親が甘くてやさしい。
9.ギャグがイチイチ面白い。
10.ロボットが遠慮なくでかい体でウロウロする。
11.ロボットが腰に手を当てる。
12.ロボットが決めポーズをとる!!!!!

他にも全編これでもかというぐらい、イチイチ好みの展開になるので映画の中に入り込みっぱなしで、危険なぐらいでした(何度か思わず声が出たほどです)。

クライマックスの衝撃大バトルなんて、激燃え過ぎてヤバかったです。フリーウェイで地雷撤去車から1カットで変形して周りの車を蹴散らしながら襲ってくるボーンクラッシャーを、オプティマス・プライムが変形しながら迎え撃つガチンコぶりは、ベイならではの望遠ショットが凄まじくカッコよくて死ぬかと思いました。それを観ていた子供の台詞

「COOOOOL!!!」

に偽り無し。

それにしてもマイケル・ベイが遂に傑作を作ってしまったことが、嬉しいような悔しいような複雑な心境ではありますが、何にせよ続編でもこのテンションとロマンをキープして、もっともっと派手なロボット戦争を見せて欲しいもんです。

ベイの演出といえば、惜しげもなく今までのいわゆるベイ・ショットを盛り込んでいたのも面白かったです。前作の失敗もあるので、彼なりにやり残しのないようにしたんでしょうか。懐かしい立ち上がる人間をスローでドリーもよりにもよって本編に全然からまないバーニー・マックでやるし、銃撃戦のグルグルショットや、ペンタゴンに向かうヘリのバックショットなど等。第一ヒロインがモロにベイ好みなのも笑えます。しかし、スピルバーグが目を光らせていたのかもしれませんが、マイケル・ベイの悪い癖である、すぐ横道にそれる作劇が全然ないのも嬉しかったです。

ところで玄田哲章が吹替えをやるということなので、子供向けの映画ということもあって、絶対に今度は吹替えで観に行こうと思っています。