男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

アイ,ロボット (2枚組 プレミアム) [DVD]

アイ,ロボット (2枚組 プレミアム) [DVD]

アイ,ロボット (2枚組 プレミアム) [DVD]

なんだか最近普通にHD画質で映画などを観ているので、意識が薄くなってきていますが、この映画もかなりの高画質で放送されていました。画面全体がびっちり細かく作りこまれているのでHDでの鑑賞は楽しいです。
アシモフ信者としては納得できない部分も多いのですが、思ったほど酷くないと言うのが正直な感想です。もちろんウィル・スミスが主演なので親和性の低い付けたしアクションがアレではあるのですが、ロボット物としてはアシモフのスタイルは滅多に映画でお目にかかれないので、そこを意外に外していないので好感を持てました。

アシモフのロボット物の短編を網羅した全集。翻訳までかなり時間がかかりましたが、待望だったイライジャ&ダニールの短編も読めます。傑作『バイセンテニアル・マン』もちゃんと収録。

鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)

鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)

ロボット物の長編、SFとミステリーの融合、アシモフの未来史の始まり、などなど色んな意味で必読の傑作ですが、とにかくこの作品で初登場するヒューマン・フォーム・ロボット(外見が完璧に人型)ダニール・オリヴォーと主人公イライジャのコンビは最高です。

はだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558)

はだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558)

その続編。舞台が地球を飛び出して更にスケールが大きくなります。この作品も素晴らしい傑作。

前作『はだかの太陽』を書いた後アシモフはしばらく(といっても結構長いんですが)小説の世界から遠ざかってノンフィクションばかり書いていました。しかし、もう一つの代表的シリーズ『ファウンデーション』の続編を発表して話題になります。しかも、そのシリーズとロボット・シリーズをはじめとした一連の作品を一つの未来史に統合すると言う素晴らしいアイデアを実行に移すんですね。そして、この作品はそれを踏まえたうえで書かれた第三作になり、グルーーッとシリーズ全てを一巡して読んでこの作品に戻ってきたときは、物凄い強烈な感動を生み出してくれます。とはいっても単品の作品として読んでもその読後感たるや凄まじくて、最後の章を読んだ後は感涙間違いなし。ダニールに続いて最重要ロボットであるジスカルド・レベントロフが初登場するのもこの作品です。

そしてこの作品でいよいよ未来史への関わりが明確になります。この作品もドラマチック極まりなくて、アシモフとしては意外なロボット・アクションがあったり、キチンとミステリーとしての展開があったり、壮絶なロジックバトルがあったり、回想で登場するイライジャとダニールの超感動エピソードがあったりとサービスてんこ盛り。この4作を読んだら間違いなく『ファウンデーション』シリーズを書かれた順番に読むと感動必至です