男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

エイリアン2 完全版 アルティメット・エディション [DVD]

タイタニック』アルティメット・エディションのプレゼント企画で応募していたのものが届きました。

実は買いそびれていたのですが、特典ディスクのボリュームが凄まじくて、アルティメット・エディションを舐めていました。

当時のインタビューと現在のインタビューを交互に構成していて、それほど多くはない映像資料の中でもたっぷりと観たことのない映像が観られました。

現在のキャリー・ヘン(ニュート)が大きくなっていてビックリしました。別人のようです。(何気にお兄ちゃん役の本当のお兄ちゃんも一緒にいたのですが、完全版の収録なので出番があった良かったですね)

シガーニー・ウィーバーが当時も今もちゃんと銃規制派であることを要所要所で自ら公言するのですが、シナリオを渡されたときは殆ど読まずに、ト書きを飛ばすクセがあるので……と告白しているのが笑えました。撮影に入って銃器がてんこ盛りなのに気づいて、キャメロンに「脚本読んだの?」と訝しい目でみられたとか。

マイケル・ビーンが代役出演だったのも結構驚きで、てっきり「俺の三船」扱いで続投していると思っていました。やっぱりキャメロンにはそういう愛情は無かったか。ヒックス役にはアレ以上のはまり役はないと思いますが、実際のヒックスのキャラクターはああいう線の細いタイプではないので、代役といわれればそういう感じも納得できます。しかし、イサカ・ショットガンを背負っている設定はやっぱりマイケル・ビーンありきなので*1、あれは後で付け足したのかな。

キャメロンとイギリス人スタッフの間で軋轢が激しく、かなり緊迫した現場だったことや、ヘンリクセンが若い頃のやんちゃさを垣間見せるエピソードなども非常に面白いです。

意地になって等身大のエイリアン・クイーンを作ったり、パワーローダーのデザインにねちっこくダメだしを繰り返すキャメロンのエピソードなど、当時から完ぺき主義者=嫌われ者ブリが良く伝わって笑えます。

それにしても音楽のジェームズ・ホーナーの怒り節が最高に面白いというか可哀想で、ドンドン押せ押せの状態なのに無理やり書かされて、挙句にゲイル・ハン・ハードのコメントが
「彼は一晩で書きあげてくれました。その音楽は今でもアクション映画の予告編では一番使われています」
と来た。はははは。
人間追い詰められると底力を発揮するモンですからねえ。あの異様なテンションの音楽はそういうモノも作用しているんだと思いますが。

本編の音声解説が楽しみです。

*1:ターミネーター』でリースがパトカーから奪って果敢にそれで挑むショットガン。