息子 [DVD]
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2005/05/28
- メディア: DVD
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遂に遂に発売された山田洋次監督の「息子」を観ました。
今回はHDマスター仕様で当然スクィーズのシネスコサイズ収録。LDよりも若干さ左右が多く収録されていますが、タイトル部分の映倫マークが半分切れているので、ケラレを考慮してもオーソドックスなシネスコ収録サイズといえるでしょう。
しかし、画質はプログレッシブ収録の恩恵も加えてLDとは比べ物にならないほど向上! どのシーンどのシーンでも新しい発見が堪能できました。
画質の向上というのは単に解像度が上がったとかというのが目的ではなく、それによって演出上の効果が向上することこそが大事なことなのです。例えば「息子」で大事な季節感が、役者さんたちの顔面ににじみ出る汗をキチンと再現していることで観ているほうに伝わる。冬の凍てつく寒さが吐く息の白さや雪の鮮明さで伝わる。そうしたことが演出上の効果として意味があるわけでして、ハイビジョンでも観たいと痛切に思いました。
更に驚いたのはLDと同じドルビーサラウンドを収録しているにも関わらず、5.1chかと耳を疑うほど音の方位感や定位感が向上していることです。これによって田中邦衛演じるタキの延々と繰り出される愚痴がハッキリと聞き取れます。
LDがあるからいいだろうとか、ビデオがあるからいいだろうというイメージの強い作品だとは思いますが、絶対にDVDでの鑑賞をオススメします!
それにしても良い映画です。