男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

潜水艦祭り

「ローレライ」への気持ちを高めるために、潜水艦映画をいくつか借りてきました。

眼下の敵 [DVD]

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潜水艦映画としては古典中の古典であり、潜水艦と洋上艦の戦いを艦長同士のコンゲームとして描いた健全な傑作。

クリムゾン・タイド 特別版 [DVD]

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潜水艦映画としてのサスペンスや、潜水艦同士の戦いも描かれますが、基本的には潜水艦を舞台にした艦長と副艦長の確執を描く喧嘩映画。各方面に影響を与えた、ジーン・ハックマンデンゼル・ワシントンが自分の主張を同時にまくし立てる場面は素晴らしく、言葉の内容は実はあまり意味を成さず、どれだけ言葉を多く声量を大きくまくしたてる事で相手を威圧できるかが重要だという事を、実は初めて実際に映画の場面の中で描いた画期的なシーン。台詞が被るのがご法度という暗黙の了解事項を覆した。アラゴルンことヴィゴ・モーテンセンも美味しいところを持っていく役で出演。

「潜水艦映画」というジャンルを言葉にするときに、誰もが絶対に思い浮かべる代表作であり頂点の映画。潜水艦という乗り物の持つ緊張感をこれでもかと描く傑作であり、反戦映画としても素晴らしい機能を果たしている。艦長役のユルゲン・ポロホノフは男の中の男面を全編に魅せてくれて最高。大体名前からして男丸出し!


今回は借りませんでしたが、その他の傑作潜水艦映画

ダイ・ハード」の直後の脂がのりまくったマクティアナン監督が、これ以上ないようなベスト・チョイスで選んだ次回作。ポリティカル・サスペンスとしても優れているが、まあただの軍事アナリストだった*1ジャック・ライアンの大冒険モノとしても抜群の出来です。

U-571 デラックス版 [DVD]

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近年の潜水艦映画としては最も成功している作品。「ドイツ軍の潜水艦に連合軍の連中が乗り込んだのはいいが、乗って来た味方の潜水艦がやられてしまう」というプロットを活かしきれていない点は少し残念ですが、ホーミング魚雷などの近代兵器のない第二次世界大戦の潜水艦同士の戦いが描かれたり、お約束の圧壊深度ギリギリの沈降、爆雷の衝撃に耐える船内の恐怖などなど。

沈黙の艦隊 1 (モーニングデラックス 1411)

沈黙の艦隊 1 (モーニングデラックス 1411)

映画じゃないけど、古今東西の潜水艦モノの中ではダントツの面白さであるばかりか、ボクにとっては何もかも含めてブッちぎりの面白さを誇る無敵のエンターテイメント。

*1:この後大統領にまでなってしまう。