男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ハウルの動く城★★★1/2

本当に久しぶりに劇場に映画を観に行きました。元旦なので映画の日です。

やっぱりとりあえずはハウルだろうということで行ってまいりました。

何だか知らないんですけど、良くない評判ばかりが耳に入ってきていましたが、今回は基本的に感想や事前情報を殆どいれずに行ってきました。

これが最高に好きな映画でした。ボクが宮崎映画に求めている要素の一つに「そこに居るのが楽しそうな世界」というのがありまして、この映画はそこがやったらとボクの琴線をかき鳴らしてくれました。

全編殆ど「ああ、行ってみたいなあ」という風景の連続で、ハイジ以来のヨーロッパへのロケハンから連なる憧れの風景ばかりでした。また雲の創作や空の表情などの宮崎監督の専売特許的な部分もCGを駆使して更に極まった感じがありました。

キャラクターも火の悪魔の軽妙な魅力や、大泉洋が美味しいところを最後の最後に持っていくカカシのカブをはじめ、少なく絞りながらも絶妙に面白かったです。

木村拓哉の起用が心配の種だった魔法使いのハウルがかなり良くて感心しましたし、倍賞千恵子はさすがの芝居をみせてくれて満足しました。若い頃のソフィの声が若作りしているという批判もあるようですが、あれは「ババくさい」芝居であって、若作りではないでしょう。ソレが証拠に後半の気持ちが若返ったソフィはキチンと少女の声に聞こえましたから。

ソフィの髪型がショートになってからは、風の表現をするためにそうしたんだと言わんばかりに乱れまくるのがほほえましかったですね。宮崎監督はホントああいう少女が好きなんですねえ。

また、荒地の魔女を演じた三輪明宏が当然のように素晴らしくて、今回はコメディ・リリーフを軽妙に演じていて最高でした。もう、王室に招かれてから階段を上るまでのくだりの爆笑さときたら。

王様の役で1シーン登場した大塚明夫大泉洋よりクレジットが下なのは納得がいかないというか笑えましたが。

とりあえず「もののけ姫」以来どうにも微妙にしっくりと来なかった宮崎監督の映画ですが、ここにきて個人的に大当たりが出て嬉しかったです。

追記:あのベーコンと目玉焼きは久々に宮崎監督の「美味そ演出」が炸裂していて最高でした。