男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ヴィレッジ★★1/2

<ネタバレ>










随分期待していたのですが、残念ながら期待はずれだったと言わざるを得ません。

「恐怖の獣人」やその他の作品のアイデアの焼き直し云々というクソの役にも立たない論評は抜きにして、単純に緊張感があまり持続せず退屈な部分が多い前半部分や、不自然で混乱を招くだけのフラッシュバック過多の後半の演出など、没入感がかなりそがれる結果でした。「サイン」の時には隣座っているのを感じたシャマランでしたが、今回は舞台袖の奥でニヤニヤしている姿が目に付いてやりきれない思い。

ミドルショットで家の陰にホアキンが隠れるや間髪いれずフレームインしてくるクリーチャーや、ホアキンの手を求めて差し出されたロン・ハワードの娘の手越しにピントの合っていないまま近づいてくるクリーチャーの演出など、「らしい」部分はあるのですが、パンチが足りないというのが正直なところ。

ホアキンが刺されてしまう結構なサプライズから、いよいよロン・ハワードの娘が森に乗り込んでいくくだりは動機付けの部分からもかなり燃えたのですが(愛する人のために危機を省みず薬を取りに行く)、盲目であるという設定がその後のクリーチャーの恐怖演出と微妙にかみ合っておらず、センスのない擬似スローと相まって緊張感がイチイチ途切れる始末。

村の年長者達が実は脅かすためにやっていたという問題のアイデアその1(二つも拝借するからたたかれるんだよ!)が途中で明かされてなおクリーチャーが出現するので大いに興奮したのですが、小器用なオチに持っていったりして怒りすら感じさせる。

ボクの知っているシャマランなら、あそこは村の伝説どおり

ホンモノ

が登場すべきだろう!!

それでこそボクの知ってるシャマランだろう!!


問題のアイデアその2も別段ショッキングな(外連味ともいう)演出もないせいで、「ふーん」どまりです。


森の中には何かが居る

このプロットで単純に面白いものが作れると思うのですが、なぜあれこれと余計な事をするのかが分からない。


イデアの拝借などは傷の一つになるほど面白くすればいいだけなのに!

非常に残念でした。