『ユー・ガット・メール』★★★
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やっぱりメグ・ライアン
家の奥さんが言いました。「ロマンチック・コメディなら『ユー・ガット・メール』観ればいいんじゃないの」と。
歯車がガッチリと噛み合うのを感じて、さっそく鑑賞。
ロマンチック・コメディの王道を観たければ、女王と呼ばれる彼女の映画があったじゃないかという、メーテルリンクの『青い鳥』的発想。
思えば、東京に来て観た二本めの映画が『恋人たちの予感』でした。みゆき座でね。(ちなみに初めて観たのはマリオンでの『バットマン』。有楽町以外に映画館があるのも知らなかったよ)
メグ・ライアンは『トップガン』を観た時からファンで、『インナースペース』でノックアウトされた口です。もちろん『プレシディオの男たち』も観てます。
この映画と同じノーラ・エフロン監督、トム・ハンクス共演の『めぐり逢えたら』では、メグ・ライアンばっかり観過ぎて字幕を読み忘れてしまい、話がちんぷんかんぷんだった思い出もある。
それでも90年代中盤ぐらいからパタっと彼女の映画を観なくなってしまい、この『ユー・ガット・メール』も見逃していました。
というわけで、なんと13年も経って観たわけですが、メグ・ライアンの可愛さが凄いな!!
キャラクターもいいんですが、仕草の一つ一つが惚れ惚れするほど「ロマンチック・コメディ」なんですよ。さすが女王。衣装もシーンごとにどれもこれも彼女の可愛さを引き出していて恐ろしい。
トム・ハンクスの安定感も凄くて、結構あやふやなキャラクターをしっかり説得力を持たせることに成功している(多分トム・ハンクスじゃなかったら、全然面白くないぞこれ)。
メグ・ライアンの恋人役はグレッグ・キニアで、これまた笑ってしまうぐらい定番のキャラで最高。よく考えたら『恋愛小説家』の直後なんですが、『恋愛小説家』はくさるほど観ているだけに、時系列がボクの中で整理しきれない。ははは。
それから、ニューヨークの秋から春にかけてを舞台にしているんですが、この季節感と街の美しさがたまりません。これだけでも何度でも観たくなる映画です。
ノーラ・エフロンの演出が古典的な映画を意識しているなあと思っていたら、オリジナルの映画がルビッチの『街角/桃色(ピンク)の店』という1940年代の映画だそうで、そちらの『文通』を『メール』に置き換えているそうです。こちらも早速観てみよう。
あと、メグ・ライアンの映画もまだまだ残っているから、そちらもドンドン観てみよう。