『アンドールの伝説 完全日本語版』を遊びました。
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ドイツの10歳はこんなに高レベルな遊びを日夜行っているのか
先日ソウルメイトでありボクのRPGの師匠でもある友人から緊急招集ともいうべきメールが到着。
「アンドールの伝説というゲームをやりましょう」
ということで、妻と二人で一路友人宅へ馳せ参じました。
ボードゲームの楽しさは何と言っても、箱のなかにある「モノ」の魅力でしょう。ダイスやコマやボードなどの絵、それぞれが大変魅力的。
このゲームは「四人協力」タイプのゲームで、RPGのマスターともいうべき役割がカードなどに委ねられており、四人全員がプレイヤーとして遊べるシミュレーションRPGとでもいうべきシステムです。
これがやってみると実に「骨」があるw
チュートリアルのシナリオをプレイしたのに、「こ、これは!」と一同絶句するほどの難易度と楽しさ。
普通そこら辺りで一応決着でしょうという思惑のパートから、いよいよマスターが牙を向いてくるあたり、一筋縄ではいかない面白さです。
なんと一度目はあと少しで勝利条件に到達できずという驚きの展開w
二回目ではルールやコツを把握して楽勝かとおもいきや、結果的にはギリギリでの勝利という辛勝w
実に面白い。
システムも非常に工夫が凝らしてあって唸らされます。特にダイスを使ったシステムが秀逸で、「弓」の攻撃ではダイスを1つずつ振っていき、プレイヤーの任意のところで数を決める。つまり、二回目で4が出て、もう一回振ってみようといい数字が出ればいいけど、「1」だったら戻れない。そして魔術師はダイスが常に1個しか振れないけど、1ターンに一度だけそのダイスを「裏返せる」 これが素晴らしい戦略性を生み出していて、自分のもできるけど、相手のモンスターのダイスにも適応できる。ただし、一度だけ。モンスターには「ゾロ目」のクリティカルがあるけど、魔術師ならそれを崩すこともできる。共同戦闘というシステムもあり、これを把握しないと勝ち目がないというぐらい重要なシステム。同じマスに(弓は隣接したマスでも可能)いるキャラクターは同時にモンスターへ攻撃することができ、この時も仲間のダイス目を変えることができる。ただし、一度だけ。ここの使いドコロが非常に熱いんですね。
そして、何よりもこのゲームを骨のあるゲームにしているのは、その「時間設定」
プレイヤーキャラクターは1ターンとして1時間消費し、合計で7時間(+夜間行動として意志力=HPにちかいものをマイナスして動ける)行動できるんですが、それにくわえて、敵を倒し毎にストーリーの進行ターンも進み、それによって新たな敵や新たな勝利条件などが提示されていくんです。
これが、このゲームを詰め将棋のようなシミュレーションに転じさせているのです。
もう四人で「こうなって、こうなったら、こうなってこうでしょ?」と喧々諤々w
強靭なシステムの力が遺憾なき発揮されて、プレイヤーには相当な圧力がかけられるのですが、これが当然面白いわけです。
5時間ぐらいかけてチュートリアルをプレイした結果、すぐに「一刻も早く次のセッション日を設定しましょう」ということに。
いやあ、大満足の一日でした。