男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

2015年映画ベスト10

去年はサボってしまったけど(ちなみに去年の一位は『インターステラー』)、今年は近年稀な当たり年だったので、頑張って選んでみようと思います。今回はブルーレイなどの家庭視聴も含めて2015年に日本で公開した映画なら選択に入れようと思います。

まずは観た映画リストを自分の記憶の整理も兼ねてw


アメリカン・スナイパー
『ソロモンの偽証』(ブルーレイ)
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
キングスマン
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(ブルーレイ)
ジュラシック・ワールド
マッドマックス 怒りのデス・ロード
『セッション』
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
マイ・インターン
ターミネーター:新起動/ジェニシス
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
『ジャッジ 裁かれる判事』(ブルーレイ)
『激戦 ハート・オブ・ファイト』
『ドラフト・デイ』(DVD)
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(ブルーレイ)
フォックスキャッチャー』(ブルーレイ)
『ブラックハット』(ブルーレイ)
トゥモローランド
『天空の蜂』
アントマン
ジョン・ウィック
『ヴィジット』
『エベレスト 3D』
コードネーム U.N.C.L.E.
『007 スペクター』
クリード チャンプを継ぐ男』

順番めちゃくちゃですが、こんな感じですかね。
劇場で観たのは21本ですか。

では、順位を。言うまでもないですが、こういうのは気分の問題なので、来年になれば順位は変わったりするでしょうw

ちなみに、同順位に2本の映画があったりするので10本ではないです。


10位『ドラフト・デイ』(DVD)

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劇場に行かなかったことを激しく後悔した映画です。ド定番でド王道の展開なんですが、アイバン・ライトマン監督の「息子に負けてたまるか」という職人根性を垣間見ました。


10位『トゥモローランド

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ブラッド・バード監督の最新作で、彼ならではの作風が爆発した作品。つまり世間からはあまり受け入れられなかったのが残念とはいえ納得。それでもこれをIMAXで観ておいてよかった。


9位『ジョン・ウィック

アクションによるアクションのためのアクション映画。21世紀に生まれた新たな『コマンドー』と言ってもいい映画ですね。この映画を愛するのはわたしの義務だ。


9位『天空の蜂』

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日本の娯楽映画には常に「湿度」がつきまといます。ハリウッドの娯楽映画になれている人間にはたいていこの「湿度」は鬱陶しいものですが、今作はそれが「必要な湿度」となっている珍しい娯楽映画です。


8位『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

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すんげえ面白い映画で、トムによるトムのためのトム映画としても一級品。そしてこの映画の凄いところは、サイモン・ペッグレベッカ・ファーガソンという二大ヒロインが大変魅力的だったこと。レベッカ・ファーガソンは久々にうつつを抜かされましたよ。


7位『マイ・インターン

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ほんとこういう映画が大好きなんですよ。観ていてストレスがまったくない、サラサラのお茶漬けのような映画。観る前からそうであって欲しいと思っている通りの気持ちのいい映画でした。


7位『アメリカン・スナイパー』(追加)

初回投稿時に忘れていたので追加w

マイ・インターン』と並べるのもどうかと思いつつ、いやそれでこそじゃないかとも。

クリント・イーストウッドが『ジャージー・ボーイズ』からちょっとしか間をおかずに、『ジャージー・ボーイズ』同様「サラっと」ド傑作に仕上げた作品。このイーストウッドの「サラッと」感て一体全体どういうことなんだろうといつも開いた口がふさがらない。子供の頃からイーストウッドの映画はどれもこれも観ているので身体で分かるんですが、いっつも「サラッと」と撮ってるんですよ。で、昔はね、それでも「サラッと」感そのままの雑なシーンがあったり、ほんとに文字通り「サラッと」した映画に仕上がっている場合もあったわけですよ。ただ、それでもやっぱり常に面白くて、イーストウッドらしさがあるんですよね。だから、イーストウッドは別にいつもどおり、どの映画も「サラッと」撮っているだけで、だけどもイーストウッドも当然毎年歳をとるわけで、それがそのまま映画に反映されているだけという気もするんですよね。だから、円熟していく様がそのまま「サラッと」映画の出来に反映しちゃってるというね。それがもう奇跡的といいますか、「なんなのこの人?」というw スピルバーグですら「いっちょやったるぞ」的な部分が垣間見えるのに、イーストウッドは常に「サラッと」と映画を作るんですよねえ。

とはいえ、サラッとこんな映画を作るなんて、やはりどうかしてるw


6位『キングスマン

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キック・アス』のマシュー・ヴォーン最新作。『X-MEN』での窮屈さから開放されたかのような「相変わらずブリ」に苦笑が止まりませんでした。マーク・ストロング映画としても一級品。「マナーが紳士をつくる」


6位『コードネーム U.N.C.L.E.

ガイ・リッチー監督の映画は苦手なのですが、この映画は心の底から楽しめました。役者がみんな楽しいんですよ。シナリオもワイズ・クラックがイチイチ上手くて楽しい。わたしはこういう映画も大好物なのです。


5位『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

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ここから上の映画はすべて同率1位でもおかしくないほど大好きな映画です。今作は強烈に好みの映画でして。観た後の満足感と言ったら。映画でよくある全然関係ないシーンで主人公が適当な話をしているときに急に黙りこんで「……(ガタッ!!」ってやつ。あれが三度の飯より好きなんですが、この映画はその中でも屈指の「ガタッ!!」が味わえるんですよ。観客への情報の開示と誘導とミスディレクションが実に見事にからみ合って盛り上がる名シーンでした。そして、カンバーバッチ演じるアラン・チューリングも感情を揺さぶられる。そしてこの映画も数多いマーク・ストロング映画の中でも屈指のマーク・ストロング映画だったことも重要。コレぐらいの映画を一年に一本は観たいと思っているのですが、なかなかそうはいかないのが難しいところです。


5位『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(追加w)

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初回投稿時になんでか入れ忘れていたので、無理やりこの辺りにw

ジョスが相変わらず神がかったような手腕を発揮して、よくもまあこんなにありとあらゆる方面に対してキッチリと作るもんだと。ビジネス用語の「三方良し」どころじゃない「八方良し」ぐらいの勢いw 特にキック・アスくん演じるクイック・シルバーの「市民を守る」活躍が涙腺を刺激しまくるあの「列車アクション」は白眉。フレとも話していたんですが、『スパイダーマン2』の存在するこの世界で、よもや再び列車アクションに挑戦しようとするキ○ガイが現れるとは! しかも、匹敵するものを作り上げたその凄さ。あとね、やはりジョスはギャグが面白いんですよ。アレは抜群の強みですよね。他に例がないほど笑いが的確で上手すぎるもの。


4位『マッドマックス 怒りのデス・ロード

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間違いなくオールタイム・ベスト級の傑作。ダントツの1位でもおかしくないんですが、上位3位は個人的な思い入れが色々とあってw 映画としてはダントツの1位であることは間違いありません。なんかある年度のランキングとかに入れるのも無粋な感じがする。そんな映画ですよコレは。


3位『スター・ウォーズ/フォースの覚醒

アート・オブ・スター・ウォーズ/フォースの覚醒
フィル・スゾタック リック・カーター
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2015年はやっぱりこの映画なしでは考えられない年になりましたよね。元旦に邦題が発表されてからのマーケティングの巧妙さや、良かれ悪しかれ世間を巻き込んでの社会現象(そして挙句に『妖怪ウォッチ』に負けるあたりも含めてw)、色々とこれだけ楽しませてくれたからにはそれだけで十分だと思っていたら、映画そのものも異様に面白かったもんだから始末が悪いw 八方美人の鼻眼鏡野郎JJが、己の筋を通してこれだけキチンとファンに対するケジメをつけてくるとは正直思いもよらず、感動すら覚えましたよ。しかも、オリジナルの新キャラたちが全員魅力的という。ハリウッドのこういう全方位的にガッチリ固めてくる作劇は見事という他無いわけですが、それにしてもこの映画は見事すぎましたね。見事すぎて呆れるほどにw あとやはりレイの手にアレが収まった瞬間のカタルシスね!!!!! ああいうのがあるとそれだけで満点になっちゃうんですよ。単純だから。本当に涙出ちゃいましたからねあそこは。それに「T16の方がすごいらしいぜ」を入れてくるとは!!(しかもロバート・ダウニー・jrだとぅ)

JJよくがんばった!!


2位『セッション』

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上半期も上半期の3月とかにこんな映画を観せられたら非常に困るというw この映画はフレともよく話すんですが(会うたびに結局この映画の話をしてしまうw)、この映画は「音楽」(映画を含めてもいい)という芸術の美が生まれる瞬間を、極めて純度の高い方法で描画しえた類まれな作品だと思うんですよ。もちろんラスト9分のアレなわけですけど、アレはそこまでのあれこれがすべてあそこに結実するように作られていて、その構造そのものがメタ的な意味合いも含めて「芸術の美」の成立を活写しているわけです。だからこそあれだけ見事で「それ以外あり得ない」幕切れで終わる興奮。冗談抜きで「生きてて良かった」と思える数少ない瞬間を体験できました。


1位『ヴィジット』

そして栄えある2015年ナンバー1の映画はM・ナイト・シャマラン監督の新作『ヴィジット』です!

いや、ウケ狙いでも奇を衒ったわけでも天邪鬼でもなんでもなく、振り返ってみて一番面白かったんですよこの映画。自分自身も危なく見過ごすぐらいでしたが、口コミで数少ないスクリーンは結構な盛況だったようですし。今時なんでPOV映画だよ? という向きもあるでしょうが、ほんとに久しぶりにシャマランが自分の隣に座ってくれたような嬉しさがありました。『サイン』のシャマランが帰ってきた!! という感じで。ほんと極めて個人的な感情も含めての第一位。

ほんとめっちゃ面白いから!!! 映画館であれを他の観客と共有体験できたのはホント嬉しかった。例のシーンで「えええええ!!!!?????」って場内が凍りつく瞬間ね!!!

最高ですよ。



というわけで、へんてこりんなベストになってしまいましたが、やっぱり一年に観た映画と順位を整理するのは結構重要だなと感じました。

来年も最初の4ヶ月の密度が半端じゃ無いので、たくさん傑作が観られるといいですね!


ではでは。