109シネマズ大阪エキスポシティ次世代IMAXレーザーで『スター・ウォーズ/フォースの覚醒の予告』(ジュラシック・ワールド付き)を観てきました!
圧倒的な大きさ。ただし課題もあり
いよいよ開業した大阪エキスポシティの109シネマズ。目玉はなんといっても日本初上陸の
次世代IMAXレーザー
ですよね。
従来のデジタルIMAXは2Kプロジェクターを二台用いたシステムで、3Dの明るさやウォール・トゥーウォールを基本とした巨大スクリーンは他のスクリーンから差別化されていましたが、いかんせん2Kという解像度は将来的にも(現在でも)かなり画質面で見落とりするのは確かです。元々のマスターが2Kで配給されている映画がまだまだ多いですし、当然2Kでもそれほど大きなスクリーンでない限り粗が目立つようなこともありませんが、やはり4K以上の解像度(もしくはフィルム)で撮影された作品が4Kマスターで配給されくることがこれから多くなると思いますので、それらをキチンと4Kで上映できるシステムというのは重要になってきます。
で、
今回IMAX社がデジタルIMAXでも4K対応させ、レーザー光源を用いたプロジェクターによる4Kでも3Dに対応できるシステムを開発。いわゆる『次世代IMAXレーザー』と呼称されるシステムがそれです。
このシステムが日本で初めて導入されるのが、11月19日大阪エキスポシティにオープンした109シネマズということになるんですね。
そして、4K対応ということと同じぐらい驚かされるのが、スクリーンのアスペクト比です。
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つまり、フィルムIMAXをそのまま上映できるアスペクト比なんです。現在主流のスクリーンアスペクト比はシネマスコープサイズの1:2.40かビスタサイズの1:1.85の横長サイズです。
元来アトラクションとして開発されたIMAXシステムなので、スクリーンも視界を上下左右を覆い尽くすようないわゆるスタンダードサイズを採用していました(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの『バック・トゥ・ザ・フューチャーライド』などで観ることが出来ます)。なので、クリストファー・ノーランが『ダークナイト』や『インターステラー』で用いたフィルムIMAXのアスペクト比は当然スタンダードサイズ。上映時にはシネスコサイズの画面と上下にグワっと拡がるフィルムIMAXサイズの画面とが混在する形態です。
デジタルIMAXでの上映時にも当然ほぼビスタサイズの画面上下いっぱいに該当シーンは拡がるのですが、シドニーなどのフィルムIMAXシアターで同作を観てきた方の感想によれば、さらに上下に拡がるうえに、スクリーンの大きさがタダ事ではないので(高さ28メートル級)、その迫力は筆舌に尽くしがたいようです。
というわけで、今回の次世代IMAXレーザーはフィルム時代のIMAX素材にも対応できるアスペクト比を採用したということで、通常のデジタルIMAXシアターとはまったく違うと言っていいと思います。
というわけで、今回田舎に帰省した帰り道に大阪で途中下車をして行ってまいりました!
・・・
大阪エキスポシティのある『万博記念公園駅』には『新大阪』から私鉄に乗り換えたあと、モノレールに乗り換えて2駅。大体30分ぐらいなので、地方から新幹線や飛行機などで行かれる場合でもアクセスは容易いと思います。エキスポシティの中にある109シネマズも駅から歩いて入り口の部分にあるので、歩く時間もそれほど考えなくても良いはずです。
万博の跡地なので、当然あの太陽の塔がお出迎え。スロープを歩いていると左手にデカデカと見えていました。初めて見たんですが迫力満点。
109シネマズのすぐ隣にはガンダムショップがあり、店頭には巨大なガンダムとシャアザクのオブジェが飾ってあるので目印としては最適でしょう。まあ、109シネマズは正面にあるので迷うことはないはずですが。
当然12月18日公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』がガンガン推されていました。
今回の次世代IMAXレーザーがどうしてこれほど注目を浴びているのかというと、この『フォースの覚醒』の一部がIMAXフィルムで撮影されているということが大きいと思います。なぜなら上述したようにIMAX撮影したショットをそのままのアスペクト比で観られるのは現在日本でこのスクリーンだけだからです。もちろんごく一部のシーンということなので、ノーランの映画のように本編の印象が決定的に変わってしまうようなことは無いと思いますが、「観られるものは観たい!」というのはオタクの性質と言っていいでしょうw
ですので、日本中の熱いスター・ウォーズファンの人たちは機会があればここで観たいと思っているはずです。
というわけで場内へ入場!
場内に入って先ず驚くのは、当然そのスクリーンの大きさ!!
IMAX劇場は恐らく心理的な効果も考えているのか、入場スロープが長く取られて、スクリーンの真横に出るように設計されているようです。なので、デジタルIMAXでも感じるように、まずいきなりスクリーンを最大に見上げるようなところから入場することになるんです。果たしてその効果は絶大でw 「うわあ!」っと笑いがでること請け合い。
映画館で観る醍醐味=家庭では味わえない醍醐味
これは幾つもありますが一番大きなポイントはやはり「大画面」に尽きるでしょう。これだけはどれだけ頑張っても自宅では再現不可能ですから。
その醍醐味をこれ以上ないほど訴求してくるIMAXは、異論はあれど映画館で映画を観るというイベント性を復活させているという意味で、その功績は大きいと思います。現にデジタルIMAXですらその「特別感」からくる(料金も割増ですし)イベント性でTOHOシネマズ新宿などでは記録的な成績を残しています。
映画館で映画を観るというのは、「映画を観る」という事以前に、イベントなんですよね。
繰り返しになりますが、元来アトラクションとして開発されたIMAXと、このイベント性の復興は非常に親和性が高かったということになりますね。
それにしても、カメラに収まりきらないスクリーンの大きさはハッキリ言って異常w
そして、恐らく生まれて初めて観る壁全体を使ったスタンダードサイズのスクリーンに衝撃を受けます。左右をマスクしてのスタンダードサイズの上映は体験がありますし、試写室でのスタンダードスクリーンでの上映も経験がありますが、これだけ巨大な劇場のスクリーンと言うのは単純に初体験。
横長の迫力も十分効果的ですが、「圧迫感」というものを生み出すには縦の高さがモノを言うのは自然の摂理ですからね。生理的にすごい圧ですw
とは言うものの、今回選んだ映画『ジュラシック・ワールド』は変速アスペクト比の1:2なので、ビスタサイズとシネスコサイズのちょうど中間ぐらいのアスペクト比です。なので、上映時には上下に黒味がでる上映になります。それでもシネスコサイズよりは上下に少しでも大きいと思ってこの作品を選びました。さらに残念なことに2Kマスターなので4Kの綺麗さも味わえません。
ただ3Dに関しては通常のデジタルIMAXよりも更に鮮明で明るく、通常の画面を観ているのと殆ど変わりはないと思います。変な話違和感がなさすぎて3Dで観ていることすら意識できなくなるほどです。
もっとも、3Dメガネに関しては鏡面加工の処理が施されているのと、レンズのサイズが若干小さいこともあって、光の反射がレンズ内に起こってしまいます。
具体的に言うとレンズの下が曇っているように見えるのです。実際最初は曇っているのかと思って拭いてみたりもしたのですが解決しませんでした。あとでTwitterで理由を呟いている方がいましたので判明しました。
実はこれ結構致命的で、ただでさえレンズを通して観る分画面の窮屈さが増すのに、この反射のせいでさらに窮屈な印象になるのです。せっかくの大画面も魅力半減。
対策としてはメガネの位置をティシューなどを鼻とフレームの間に挟んで押し上げると良いようです。
ただ、何れにしろ劇場側で対策を取ってしかるべきだとは思いますが。
まあ、ジュラシック・ワールドに関してはアレですよ。実はどうでもよくてw
本来の目的は本編上映前の予告編です。
ここで、先程も書いた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の予告が流れるのです。
しかも、ご丁寧にティーザーと本予告の二本立てです!
そして、ティーザー予告編!
このティーザー予告編のラストでミレニアムファルコンが急旋回してくるカット。これがIMAXフルサイズで上下にグワ!!!!! っと突然拡がるんですよ!
この迫力ときたもう!!!
これ観られただけでも十分料金の元は取れますw
つまり、本編が面白ければ『フォースの覚醒』もぜひこの迫力で観たいと思わせてくれます。
何度か貼らせていただいていますが、参考画像を再度。
本当に単純な話なんですが、大きいことはいいことなんですよw 本当にただただ迫力が増すので。
もちろん画面の大きさは対比の問題ですし、正直観ていると自然にその大きさに慣れてきます。それでも、やはりできるだけ大きなスクリーンで観たいと思うのは映画ファンの素直な欲望じゃないでしょうかね。
そういう意味でもIMAXにかぎらずウルティラでもTCXでもラージスクリーンを強調したスクリーンは大歓迎です。
というわけで18日は「フォースと共にあらんことを」(松崎しげるの声で)
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