男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ペーパームーン』を吹替版で観ました。

「お尻ふりたくなっちゃうわ」

1984年の深夜に放送されたSONY提供のノーカット10週という番組で放送され、それを録画したボクは毎日毎日この映画を観ていました。

なので、今回もBSで放送されたHD版を持っているのにも関わらずDVDの吹替版で鑑賞。

やっぱりどうしても最初に観たこのバージョンでしか観る気が起きないんですよねえ。ブルーレイが発売されるときには必ず収録して欲しいもんです。

ライアン・オニールを吹き替えた津嘉山正種さんは言うまでもなく、テイタム・オニールを吹き替えた冨永みーなさんも抜群で、ふたりの延々続く軽妙な掛け合いを完璧に演じていますね。原語で観た時は物足りなく感じてしまうのは、刷り込みを差し引いてもやはり二人のお芝居が面白いからじゃないでしょうかね。

脇役も素晴らしく、中盤に登場する尻軽女トリクシー・デライトの声はコミカルな役ならお手の物の小原乃梨子さんが、まあむっちゃ面白く演じています。お芝居自体はドロンジョと同じなんですが、面白いんだから仕方ないw おしっこを我慢しながらテイタム・オニールを車に乗せようと説得するシーンなんて大笑い確実。よく考えたら20分も出てない登場シーンなのに凄いよなあ。

今は亡き石田太郎さんも、基本的には終盤に登場する悪徳保安官の声なんですが、ラジオの声や理髪店の店主など、一言だけアテているのも多くて、吹替版ならではだなあと楽しい気分になります。永井一郎ガンダムの脇役を殆どやっているのと同じ。でも、観ているときはまったく違和感を感じないんですよねえ。不思議なもんです。

映画自体もとにかく最高の一言に尽きるんですが、今観るとこれって擬似親子ともいうべき年齢差があるにせよ、アディは完全にモーゼを異性として意識している描写もあるわけだから、ロマンチック・コメディなんですよね。ずっと口論し続けていても最後は一緒になるっていうフォーマットも完全にソレだし。そう考えると結構ロリコン願望なストーリーにも思えて萌えますね。

ペーパームーン (ハヤカワ文庫 NV 149)
ジョー・ディヴィット・ブラウン
早川書房
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原作も子供の頃はよく本屋さんでみかけたもんですが、もちろん絶版。読んでみたいなあ。