男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

試写編

というわけでスクリーンの準備が出来たので、いよいよ試写の開始です。ワクワク。

まずは一発目に何を観ようかと妻に相談。妻の好きな映画がどれもこれもビスタサイズなので「それビスタだから」と却下する鬼夫。『ひみつの花園』『デンデラ』『Shall We ダンス?

マルサの女』に至ってはスタンダードだ。

まあ、そんなわけで半ば強引に「やっぱり大画面映えする大作を観たい」と強権発動し、こちらを再生。

まだ、画質調整などは一切していなかったので、かなり黄色の強い画調ですが、フォーカスなどは意外にピタっと合っており、レンズシフトもほとんど問題なく黒縁の枠にピタっとシネスコサイズとして収まっていました。

ここで、プロジェクターの三菱HC5000のキャリブレーションをなさった方がネットに数値をアップしてらっしゃったので、それを丸ごと基準にして入力。

コントラスト -3
ブライト   -18
色温度    低
色の濃さ   0
色あい    1


こんな塩梅です。

ギラギラした絵作りだったのが、かなり落ち着いた雰囲気になります。このままでもかなり良い感じに観られます。個人的には色の濃さを+2ぐらいにしてコントラストをもうちょっと上げてみたらいいかなという感じです。ここは色々と試して微調整ですね。

調整した後は、HC5000に備わっている「シネスコモード」に関するチェック。この設定は、スクリーンサイズの設定項目で「シネスコ」を選ぶと、画面の上下にちょうどシネスコサイズの黒マスクがかかった状態で映写されるのです。我が家のようにスクリーンがシネスコサイズだと実に重宝する設定です。そして、何より期待していたのは「ビスタサイズ(16:9)に切り替えると縮小されて映写されます」という注意書き。
これは、ビスタサイズの映画を観るときはレンズシフトとズームを使ってその都度調整しなければいけないと思っていたので、「ボタンひとつでできるのかも?」と期待していました。
結果としてはこの通り

レンズ設定の変更は一切せずにアスペクトボタンひとつで16:9の画面がシネスコスクリーンの中に表記されます。これは恐らくハーフHDぐらいに縮小して投射されていると思いますので、解像度的にはせっかくのフルHDが無駄になっているわけですけど、いちいちレンズの設定を変更する手間に比べれば恐ろしいほど楽です。しかも、観たところほとんど違和感なく鑑賞できています。いや、ぶっちゃけほとんど違いはないですw

シネスコサイズの上下が縮む上映がどうしても我慢ならないワイド至上主義者としては、シネスコサイズの左右が余っているこの感覚は、かなりの優越感に浸れます。シネスコサイズにしてよかったぜ!

もちろん『エイリアン2』はビスタサイズでも最高に盛り上がりました!

続いてシネスコサイズに戻してお約束のコレ

紫、黄色、緑、黒と様々な色がカラフルに使われている『キック・アス

シネスコサイズを大胆に使った画面構成でもお気に入りの一本ですが、近年最も繰り返し観た映画なのでプラズマテレビや劇場での視聴比較になると思っての上映です。池袋の劣悪なDVD上映よりは高品質で、大泉のジョイTで観た超絶高画質なデジタル上映には及ばない感じですが、一番近かったのは意外にもフィルムで観た時のしっとり感がありました。これはちょっと意外でした。プラズマテレビの時の高細密な感じともちょっと違って、スクリーンの下地(シワも含めて)が生み出すアナログ感がそんな感覚を生み出しているのかもしれません。


ってなわけで今回「格安ホームシアター」が落成したので、勝手に「シネスイチ板橋」を掲げて色々と上映してみようか思っています。上映作品のセレクションは勿論その時の気分次第ですが、できるだけ「劇場で観られなかった」作品を積極的に上映して、シネスコサイズの生み出す画面構成や空間処理などを中心にレビューしたいと思います。画質クオリティーはあくまで「格安」につき期待できませんからね。