男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ブレードランナー 最終版 [DVD]

ブレードランナー 最終版 [DVD]

ブレードランナー 最終版 [DVD]

あのメイキングを読んだら本編を観ずにはいられない。

DVDは廃盤になって久しいですが、レンタルには普通に置いてあるので観るのには困らないんじゃないでしょうかね。

ただ、観直すと片面一層の画質はやっぱり今では見劣りしますね。勿論映画自体のビジュアルはいくら何十年経ってバッタもんが無数に出回っても全く見劣りしないところが凄すぎます。観直す度にその作りこまれた世界観と、実際にそれをビジュアルに映しこんでいる労力とセンスに驚愕します。ジョーダン・クローネンウェスの陰影を活かしたシブ過ぎる撮影も最高ですし、細部まで作りこまれた美術や、スケールのでかさを強烈に感じられるミニチュア・ワークなどなど、呆然とするぐらいです。

加えてこの映画はリドリー・スコットの演出が冴え渡っていて、ポスト・プロダクションでの仕上げ方もずば抜けて先進的。そして単純にかっこいいです。アクション・シークエンスでのスローモーションの使い方や音楽の付け方一つとっても、通常のアクションのセオリーをことごとく覆していて素晴らしい。

印象的過ぎるルトガー・ハウワーのロイとの戦いなんてかっこよすぎるよ!

ちゃんとクリフハンガー・アクションも指先だけの緊張感がキチンと描かれ、スコットが娯楽作家気質でもあることをあらわしていて大好きです。

あと、ヴァンゲリスの音楽!

エンド・クレジットの異様なかっこよさと哀愁は勿論最高ですが、本編での民俗音楽っぽいアプローチや不気味な不協和音の使い方、ラブ・テーマのシブさも今更ながら凄いなあと思いました。