男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『宇宙から来たツタンカーメン』を観ました。

宇宙からのツタンカーメン[DVD]
有限会社フォワード (2015-10-23)
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31年ぶりに観ると結構面白かった

1984年。日曜洋画劇場でひとつのSFホラーが放送されました。日曜洋画劇場特有の重苦しい女性のナレーションによる予告編が震えるほど怖かった映画。そう

『宇宙から来たツタンカーメン

がそれです。

ところが、タイトルからして結構ネタバレをしているというのに、まだ純真だった中学生には、あのラストの唐突な展開には腰を抜かされました。そして、その後知ったのですが、世界中の人間が腰を抜かされていたのでした。

長らく観る機会もなく(ビデオはひっそり発売されていたそうですが……)、世の中ハイビジョンを通り越して4Kだのという今日。ネットの力もあるのかちょっぴり話題になりつつ遂に国内初DVD化。


当然わたしも購入致しました。


そして、日本劇場未公開の恨みを晴らすべく、わたし自慢のシネスイチ板橋ではせめて大画面で観てやろうと決意したわけです。(とか言いつつ日曜洋画劇場で放送された吹替版でですが)


その全貌をここに一挙大公開!!!


いきなり警告のテロップで大笑い。たしかに衝撃的な映像を含んでます!!! 特にラスト!

宇宙のスチール写真からのピラミッド、そしてあまりにも記号的なエジプト風音楽に冒頭から心鷲掴みじゃないの!!

しかし、主人公の声が津嘉山正種さんてだけで、映画のクオリティを何層も底上げしてるな。

記憶の蓋をこじ開けられていく感覚ww

ヒロインを演じてる女性がけっこう美人なんでワクワクする。

しかも、声はシータ!

要塞警察』の主人公オースティン・ストーカー登場。なんと声は坂口芳貞! 津嘉山さん同様映画を底上げするw

バタリアンのジェームズ・カレンも出てんだww

お色気シーン待ってました!!!! ほんとミッドナイトクロスでトラボルタが参加してた映画ってこんなんだったんだろうなあww

宇宙から来たツタンカーメン日曜洋画劇場の予告が本編の何億倍も怖いことで有名ですけども、それでトラウマになるシーンがコレと後半のエレベーターカットかな。それにしてもここスローなんだw

我らのナポレオン・ウイルソン登場!! 二人が一緒の画面にいるだけでも感動ですな。

要塞警察の二人が揃って出てるだけでもカーペンターファンにとっては大いに価値がある。

ボードに集めてきた宝石をはめ込んでいくのってホント初期のビデオゲームと同じだよね。現在のゲームは全てこの映画の影響下にあると言っても過言ではないな。

ミイラが歩かないでスーッと空中浮遊のように移動するのはなかなか良い。ラストへの伏線にもなっているかも。

「悪いなコレは二人乗りなんだ」 スネ夫かました仲間はずれのセリフはもしかしてアメリカではよく使われる文句なのか?

日曜洋画劇場の予告でも印象的なショット。ここまで観てて思うんですが、映画自体はそこまてひどい出来じゃない。多分もっとひどい映画は山ほどある。やはりこの映画がカルト化しているのはラストの衝撃がすべてだね。

これも日曜洋画劇場の予告で怖かったカット。ヒロインが追われるこのクライマックスはかなり緊迫感があってよろしい。


ここから先は重要なネタバレがあります!!!!

これがツタンカーメン(の墓に一緒に埋葬されていたミイラ)の正体だ!!!!!

そりゃこんなリアクションになるわな。観客の心とキャラの心が一致した名シーン。

そして、みんなの心に永遠に刻まれる唐突にエモーショナルな感動シーン。

その一瞬後にすべてを台無しにする安定のお約束。

わはははははは! 80年代でこれやっていいのはバック・トゥ・ザ・フューチャーとコレだけwwwww続編はよ〜っ!


いやあ楽しかったなあ!! 思い出補正を差し引いても当時より楽しめた気がする。けっこうちゃんと観られたのが衝撃かも。