男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『女王陛下の007』『ダイヤモンドは永遠に』『ムーンレイカー』を聴きました。

今日はオークションで同じ出品者の方が出していたものを落札いたしました。同時に買うと送料がまとめられて安くなるのはいいですよねえ。逆に言うと安くない送料や同梱できない出品者の人は思いっきり避けちゃいますね。出品している人ももうちょっと考えればいいのに。

今回のレコードはジョン・バリーの007が3枚です。

女王陛下の007』は言わずと知れた近代アクション映画の嚆矢ともいうべき傑作。『ロシアより愛をこめて』のオリエント急行内の死闘によって「編集」の力を見せつけたピーター・ハントが満を持して監督に就任。今の目から観ても全く色褪せないどころか、まだまだついていけない(w)レベルの超人的編集によって異次元のアクションテンションを保っています。どうやらイオン・プロとしては一旦この作品でシリーズを終わらせるつもりだったようで、ジョン・バリーとしても大変力の入った傑作スコアをモノにしています。『Mrインクレディブル』のティーザー予告でも使われたメインテーマをはじめ、ジョン・バリーも近代アクション映画のスコアを見事に更新していますね。それでいて得意のムーディーなメロディも泣かせますから素晴らしい。


ダイヤモンドは永遠に』は言わずと知れた駄作中の駄作。何度か観ていますが、何度観ても眠くなる壮絶なつまらなさです。ショーン・コネリーの復帰作ということですが、まあ手抜きもいいところですし、全体的なやる気の無さはどうしようもないです。そんな中ジョン・バリーだけは孤軍奮闘といいますか、見事なスコアを書いてるんですよねえ。不憫なほどにw 特に主題歌は個人的にシリーズ中1,2を争うお気に入り。シャーリー・バッシーのメロウな歌声と、段々と盛り上がっていく構成が実に気持ちがいい。他のスコアも本編なんて毛ほども思い出せませんが見事なモノばかりです。可哀想なジョン・バリー……


ムーンレイカー』は言わずと知れたあのアヴァン・タイトルのスカイ・アクションですよね! もうあの空中でのパラシュートの奪い合いからの危機また危機の素晴らしさと、007スタントチームの見事過ぎるスタントとカメラワークには子供の頃痺れまくりました。007の中でもベスト3には入るアクションでしょう。個人的にもムーア世代なので作品も大好きです。シリーズ中でも頭ひとつ抜きでた荒唐無稽さなので、やはり子どもには受けるんですよ。で、ジョン・バリーはまたまたそんなの意に介さずに普通に良いスコアをつけてくるんですねえ。ジョン・バリーは『ブラックホール』もそうですし、『死亡遊戯』もそうですけど、どんなジャンルの作品でも笑っちゃうぐらい良いスコアつけるんですよね。それでいてどんなスコアでも「ジョン・バリーだな」って分かるという。


そういえば、エヴァンゲリオンにもパクられたことで有名な『ロシアより愛をこめて』のモーターボートシーンの音楽ですが、あのフレーズって結構後の作品でも顔を出すんですね。バリー自身もお気に入りだったんでしょうか。


ジョン・バリーのレコードもたくさん集めたいところですねえ。


007/ダイヤモンドは永遠に
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ムーンレイカーはSOWさんの情報によると原版が失われていて、現在再録音盤の制作が進行中だとか。