プログラム51『ビューティフル・マインド』★★★
事前情報を入れない重要さ
Twitterで「取り憑かれる系の映画」の話題になった時、盟友lensletさんが勧められたので観ました。
正直に言いますと、アカデミー賞を受賞した時ですら「ロード・オブ・ザ・リングじゃなくて!?」という驚きしかなく、「数学の話」というイメージしか持っていませんでした。ロン・ハワードは好きな監督なのですが、積極的に観るという感じではなかったのと、主演男優賞を連続受賞できなかった時のラッセル・クロウの顔ばっかり笑っていたので、完全に自分の中の「観る棚」からは外れていた映画です。
ところが、lenletさんの「ジェニファー・コネリーがオールタイム・ベスト」級というゴリ推しが来たからには観なければと。
で、ブルーレイを借りてきたわけですけど、上述のように「なあんにも知らない」状態で観たんですよ。
<以下ネタバレ>
もうご覧になった方はご存知だと思いますし、アカデミー賞を受賞したような映画は普通どんな映画かぐらいは知っておくべきですが、本当に幸運なことに「まったく予備知識なくこの映画を観る」という僥倖を得ることができたので告白しますが、中盤で椅子からひっくり返るぐらい驚きましたよ。
だって、完全に信じてましたもん。あいつらの存在!
いやあ、映画ならではといいますか、映画自体が言ってみれば「幻覚」なので、そこであんな風にやられると驚くっての。ロン・ハワードめえ。
すっかり、「ああ、暗号解読系映画なのか」と構えていたところへ、突如「難病(?)系」映画に突入したので、我ながら「暗号解読系映画がオスカーなんかとるわけないだろう」と気づくべきでしたw
逆にあの衝撃があったせいで、正常にこの映画を評価できないんじゃないかとすら思えるほどでw
『フォーガットン』とかなら身構えたとおりになるので問題ないんですけどね。
ただ、ラッセル・クロウが思いのほかよくて、かなり感情移入させてくれる挙動なんですよねえ。立ち方とか下ろした両腕の角度とか。
まあ、エド・ハリスがあんな格好で出てくりゃ、そりゃ幻覚には違いないわな。(気づかなかったくせに)
あ、ちなみに、ジェニファー・コネリーは恐ろしく綺麗だったので、正式にlensletさんからわたしが譲り受けることにします(事後報告)。