プログラム49『舟を編む』★★★1/2
予告を観た時からずっと観たかったのですが、『小さいおうち』で観た黒木華がよかったこともあって、彼女が出ているという不純な後押しで鑑賞。
これがまあ、「こういうのが観たかった」という実に気持ちのいい日本映画でした。
基本的に憎まれ役とか悪役が一切出てこないんですよ。それだけですごく気持ちが良いんですよねえ。
また「辞書を作る」という崇高な貫通目的がいいですよねえ。ちょっとしたクライマックスをキチンと用意しつつ、基本的にはさざ波のような展開がまた心地良い。
主演の松田龍平もすっかりいっちょまえの役者さんになっていて驚かされました。こちとら『御法度』以来という感じですからね。まともに観るのはw
そうそう。この映画役者さんたちもみんないい味出してるんですよ。加藤剛なんてこんなに良いおじいさんになってるんだと感動しました。凛とした佇まいがいいです。
また、オダギリ・ジョーなんて最初誰か分からなくて、「いいなあこの役者」とか思っていましたよ。実にいいですよ彼は。
そして、目的の黒木華も最初全然分からなくて、「ああ、蒼井優変わらねえなあ」とか思ってたぐらいです。
評価の高さも納得の良作でした。
オススメです。