男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ダイ・ハード/ラスト・デイ』★1/2

正直に言わなくても全く期待していなかっただけにそれほどのショックでもないんですが、やっぱり『ダイ・ハード』というブランドがこれでますます地に落ちていくのかと思うと、『ジョーズ』と同様フランチャイズ化のデメリットは大きいなあと思うのです。若いころはそんなに深刻にとらえてはいなかったのですが、傑作である一作目のパブリック・イメージが、シリーズ化によって傷ついていくってのは結構深刻な問題なんでしょうね。

最近色んな人にアンケートをとってみたところ、恐ろしいぐらいシリーズ化された作品の一作目って軽視されているんですよ。

中でも酷かったのは

ジョーズ
『ロッキー』
ゴジラ

そして、この『ダイ・ハード』もちゃんと軽視されていました。

「ビルのでしたっけ?」とか言われる始末。『ジョーズ』が「ああ、サメのやつ」っていうぐらい危険なイメージ。

いくら力説してもほぼ全員「ああ、そうなんですかあ」という感じでまったく信じてもらえないんですよ。


そもそも、「5」とかついていないだけで、こんなにシリーズが続いている事によるC級感ってすごいですよ。『ダーティ・ハリー5』なんて観ている人ほとんど知らないし。(そう考えると007って巧く立ちまわってシリーズを継続してきたんだなと感心します。なんつってもPART23が世界興行成績7位って悪い冗談みたいだw)

いずれにせ、こういったシリーズ化のデメリットの原因はすべてその作品の出来が悪いからであって、面白ければそれによって一作目も光り輝くってもんなんですけどね。


問答無用の傑作。『ジョーズ』はスピルバーグがいまだに現役トップを走り続けているからその威光は衰えていませんが、マクティアナンのフィルモグラフィ自体がアレになってしまったものだから、巻き込まれ事故のような状況になってますな。