男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『レザボア・ドッグス』

誕生日なのでTSUTAYAから半額クーポンが配信されました。基本的に何度も観ていますがBlu-rayで見逃している作品を何本かまとめ借りしてきました。

レザボア・ドッグス』は劇場で観たすぐに輸入レーザーディスクを購入し、そのあと国内版DVDを購入していましたが、Blu-rayのハイビジョン版は初めて観ました。ロスレス6.1chの音声がかなり上質に仕上がっていて、倉庫内のノイズがやたらとリアルにサラウンドしているのが印象的でした。奥さんが「何か音がしない?」と気になったほど。

現在のタランティーノの作品を見慣れていると、構造が非常にシンプル。ですが、それだけに他のタランティーノ作品にはないパワーがあります。

パルプ・フィクション以降のシネスコ作品はパナビジョンでの撮影ですが、この作品は上下マスクのスーパー35。まあ、ビデオを探すぐらいしかマスクを外したサイズを観るのは今では難しいですが、やはりこの作品はシネスコで観てこそですよ。

今観るとティム・ロスの芝居がやたらと大げさでちょっとどうかなと思ったりしますが、その他のキャラを演じた役者はどれもこれも印象深いですね。太ったクリス・ペンの凶悪さは兄貴譲りとはいえ怖い。

改めて見直すと後半は殆どまるまるオレンジの回想になっているので、前半の倉庫での一幕ものとの対比が面白いですね。回想の中の作り話のシーンのビジュアル化などは、思いっきり「ウソをまんま映像にする」というデフォルメが笑える。

それにしても、この映画のオープニングクレジットのシーンのかっこ良さは凄まじい。あれだけでタランティーノは成功したといっても過言ではないと思いますよ。