男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『デイライト』を久しぶりに観ました

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スタローンのシリアス酵素が効果的に生かされた作品

劇場で観たときは助かるための目標設定の無さや、舞台がほとんど移動しないなどの欠点が目についてあまり好きになれなかった作品です。ただ、今回観直すと、登場するだけで否応なくシリアスな雰囲気を撒き散らすスタローンの役者としての利点が効果的に生かされた作品だと思いました。

劇場で観た時も度肝を抜かれた序盤のトンネル火災は、今観ても十分凄まじい迫力。

先日読んだ本で怖さを思い知った「低体温症」についても言及しており、実際スタローンがガタガタと身を震わせているシーンや、「みんなで体を寄せあって暖めあうんだ!」と指示したり、一貫してその対処を怠らないあたりのプロっぽさは素晴らしい。実際火災が始まってからのスタローンの芯の通ったプロっぽい芝居はなかなか見ものです。

また、ランディ・エデルマンによる音楽がピアノを主体としたセンチメンタルなメロディを使っているのが印象深い。翌年公開された『タイタニック』のジェームズ・ホーナーとどことなく音楽のアプローチが似ている気がする。

パニック映画としては『ポセイドン・アドベンチャー』の偉大さを再確認できるような作品ですが、単体で観てもなかなか楽しめる力作。