男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ジェヴォーダンの獣』★1/2

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久々にちゃち過ぎるCGを観た

有名なフランスのジェヴォーダン地方に出現して何十人もの女性を襲った獣の伝説。それを映画化した作品。監督は後に『サイレントヒル』を作ったクリストフ・ガンズ

サイレントヒル』はゲーム世界を忠実に再現した演出で素晴らしかったのですが、この映画はいただけない。

様々な娯楽要素をてんこ盛りにしたのはいいけど、まるっきりそれを調理できていないという印象。どの要素も中途半端で感心できる部分が何一つ無い。学者肌で用心棒のインディアンを連れている主人公が、その用心棒がいなくなった途端にその役割を引き継いだように(唐突に)格闘技の達人になる終盤あたりは怒りすら覚える。

起承転結の基本を守らないのはフランス映画の意地なのかもしれないけど、そんなのは娯楽映画以外でやってくれと言いたくなるほどダラダラダラダラ展開するストーリーにはイライラしっぱなし。

そして何より酷いのは「獣」のCG。これがまあちゃち過ぎてお話にならない。見せ方の演出部分はチラリズムが有効に働いている中盤まではまだ見られるのですが、全体像が出てからは失笑のみ。

大好きな題材だけに残念さもひとしおだ。