男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ミッション・インポッシブル3

非常に厳しい……

どうしちゃったのJJ?

ただ!

フィリップ・シーモア・ホフマンが最高です。結果的にオスカー受賞男優になってしまった訳で、さらに面白さが加速。トム扮するイーサンが変装のプロという設定なので、当然のようにフィリップ・シーモア・ホフマンに変装しちゃうわけです。もう骨の状態から違うだろう! と言う突っ込みを抜きにしても、1ショットでゴム面丸出しのシーモア・マスクから凄く自然に(無駄に高度な技術で)フィリップ本人にチェンジするあたりから俄然爆笑。外見がシーモアなのに声はトム! しかもシーモアがキチンとトムっぽい雰囲気を出してるのがまた面白いんです。なんか、製作者のシーモアに対するイジリかたが面白すぎます。もっとも、PTAのようなコアな使い方じゃない分、新春かくし芸的なムードが漂いますが。
それだけでなくシーモアのふてぶてしさが前代未聞。飛行機の中で尋問されるくだり(予告の)でも、イーサンに主導権を絶対にとらせないばかりか、つかまっている立場を微塵も感じさせない高圧感が素晴らしい。延々恋人とイーサンをどうしてやるかを淡々とドスを効かして脅しかけるくだりは必見。切れたトムに格納庫から逆さづりになっても全然弱音も吐かないんですが、観ているほうも絶対に吐かないだろうなあと思わせられる絶品芝居です。

ただ、それだけにラストのショボさが泣ける……


ハリウッドってテロリストに脅されて、面白い映画を作っちゃいけない事になっているのか?? と本気で疑いなくなるような出来でした。